災害つづく夏

いまこの原稿を書いているのは、台風24号が去って25号を迎えようとしている時期に当たります。20号、21号は関西を襲いました。そして24号も。そのいずれもが、ひじょうに大きな台風。

くわえて地震。大阪北部のもの、北海道胆振地区のもの、震度65から7という強烈なものでした。それから台風7号をきっかけに、梅雨前線に働きかけた豪雨災害。広島、岡山、そして京都、兵庫にもおよんで、200名にも及ぶ犠牲者を出しました。

夏の間、ひとしきり起こったこの災害を前に、人はどうすることもできません。小さな手立てを打つことはできるかもしれないけど、大きなところでは、自然の驚異はそういうものだ、と納得し飲み込む他はない。

もしもこの災害の連続に、少しは意味のあったことを上げるとすれば、人はどこかで、人恋しさを感じたことでしょうか。何も絆などと立派なことばを使わなくてもいい、人恋しい、そばにいてほしい、という生身の感覚を味わったこと。

だれかを必要としている。それを知るのが災害というのが、悲しいことではあるけれども。でも、それによって結婚の価値も少し変わり、少し重くなれば、悲しみにもわずかな甲斐が生まれる、と、そう思います。